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バイクは四輪車と違って『転倒』するリスクがあります。
走行中の転倒は身体やバイクに大きなダメージを受けたり
第三者を巻き込んでしまう事も!
そこで・・・
転倒が発生しやすい場面を知っておき、回避に役立てましょう。
目次
転倒が発生しやすい場面
スリップによる転倒
道路上には様々な表示があり、代表的なのが横断歩道です。この道路標示の白線上はとても滑りやすくなっているので注意が必要です。また『マンホール』はこの白線以上に危険なので走行時は気を付けましょう。
雨の日
雨で濡れた路面はとても滑りやすいです。先ほども出てきた『道路標示』や『マンホール』上を通過するときは特に気を付けましょう。雨の降り始めも油分やホコリなどが路面に浮いてきて滑りやすくなっています。
積雪や凍結
雨の日同様に気を付けましょう。特に怖いのが雪解け後に凍結が発生した場合です。山間部や橋上、日中でも陽の当たらない場所は見た目では分からなくても、凍結している事があります。
道路上にある危険
道路上は落下物や自然物による危険もいっぱいです。
●ゴミ類(ペットボトル・空き缶・ビニールなど)
●落ち葉、倒木、落石
●砂利
●水たまり
●路面陥没
ハイサイド転倒
走行中にスリップしてグリップを失ったタイヤが滑っている途中で急にグリップを取り戻し、ハンドルのコントロールを失うことによって引き起こされる転倒。(コーナー走行時によくある)曲がる方向とは逆方向に勢いよく放り出されることもあり、最も危険な転倒です。プロのライダーでもハイサイド状態になると立て直すのは、ほぼ不可能。
過積載によるバランス崩れ
キャンプツーリングなど、バイク後方へ重量物を積載した時は重心も変わります。後方が重くなった分、ハンドルがブレやすくなる事もありますので、手放し運転等は絶対にやめましょう。ヤエーを行なう際は慎重に!
急ブレーキによるタイヤのロック
タイヤロックの恐怖は経験者にしか分かりません。
路面の縦溝(グルービング工法)
グルービング工法とは・・・
道路の路面に溝を刻む工法の事。 大きく分けて、進行方向と平行に溝を掘るもの(縦溝)と、進行方向と直角に溝を掘るもの(横溝)がある。 砂などの小さな異物はこの溝に落ちる事があり、スリップの危険性やパンク、また雨によるハイドロプレーニング現象の可能性を低下させる事を目的に作られた路面です。

その他
●タイヤの劣化や摩耗によるスリップ
●すり抜け時の他車との接触
●立ちゴケ
などにも気を付けましょう!

転倒しないために
●『急』の付く運転はしない!
急発進、急ブレーキ、急ハンドル、急旋回など。
●雨の日や雪の日はいつも以上に慎重に!
雨の日は晴れの日に比べて、事故発生率が約4倍。
●必要以上にバイクを倒さない!
カーブは安全に曲がれる速度で走行しましょう。
●『かもしれない運転』を心がける!
常に高い安全意識を持ち、危険な状況になることを予測して運転しましょう。
●自分の体格やスキルにあったバイクを!
足つきが良い、取り回しが楽にできるのが理想です。
●ABSやCBSの搭載されたバイクがおすすめ!
ABS(アンチロック ブレーキ システム)
ブレーキを掛けた際にタイヤのロックを防いでくれる機能。
CBS(コンバインド ブレーキ システム)
前後輪連動ブレーキ。どちらか一方(フロント、またはリア)のブレーキを掛けた際に、もう一方のブレーキを補助的に作動させてくれる機能。
もし転倒してしまったら
実際に転倒してしまうと動揺や恥ずかしさからパニックになってしまうことも。
単独転倒の場合、まずは自分自身がケガをしていないか確認し
大きなケガが無ければ二重事故の防止、自分自身の安全確保に努めましょう。
もし自分で動けない程の大きなケガをした場合は、近くにいる人に助けを求めましょう。
他車(他人)を巻き込んだ転倒の場合は、ケガ人の救護を第一に!
(状況により救急車の要請が必要な場合もあります)
人身・物損を問わず警察への届け出がないと、事故証明書が交付されませんのでご注意を!
ダメージを最小限に抑えるために!
身体やバイクへのダメージを最小限に抑えるためにも、以下の事はやっておきましょう。
身体へのダメージを抑える
・フルフェイスのヘルメットを着用。
・プロテクターやエアバッグシステム内蔵のライダーズジャケットを着用。
・グローブ、ブーツも安全性の高い物を。

バイクへのダメージを抑える
・各種ガード類(エンジンガードやレバーガード等)の装着。
・車両保険やロードサービスへの加入。(補償内容は保険会社により異なる)

もし事故を起こした場合、自賠責保険(強制加入)だけでは十分な補償が出来ません。
(相手のケガは補償されるが、車両やモノの修理、自分自身には適用されない)
万が一に備え、任意保険には必ず加入しておきましょう。

最後に…
バイクでの転倒が発生しやすい状況について挙げてみました。
転倒の怖さを知っていれば、おのずと安全運転になります。
『バイク=倒れる』を頭に入れておき、安全運転を心がけましょう!