マスツーリングにおいて先導(先頭を走る人)はとても重要なポジションですが
先導と同じくらい重要なのが最後尾を走る人です!
バイクツーリングを知らない人から見れば
後ろを走っている人は『付いて行っているだけ!』に見えるかもしれません・・・
が!
先導が班長であれば、最後尾は副班長のようなもので
最後尾もまた、とても大切なポジションなのです。
そこで今回は私がやっている『最後尾のお仕事(役割)』についてお話します。
『どんな事をやっているの?』って気になった方は是非ご覧下さい。
最後尾でやっていること
①人数確認
出発時に必ず人数を確認しています。走り出して『あれ?1人いない・・・』って事がないように(笑)大人数の時は特にしっかり数えています。ここでの『出発』とは休憩後や食事後も含みます。
②ペース配分
『全員が先導のペースに付いて行けているか?』『遅れている人はいないか?』を確認しています。初心者や運転が不慣れな人は遅れをとることがあったり、直線はOKでもカーブの多い山道や路面状態が悪い道路では遅れる人もいます。あまりにも遅れるようであれば先導にペースダウンしてもらうように伝えます。(信号に掛かった時などに)
③隊列確認
●マスツーリングの基本『千鳥走行』で走れているか?
●状況により『一列走行』が出来ているか?
●『車間距離』は適正であるか? など
④分断
信号などで、グループが分断することがあります。分断したことに気付かず前グループが行ってしまったら、追いつくまで先導代理をすることもあります。
⑤緊急時対応
以下のような緊急時にはハンドサインを決めておいて対応できるようにしています。
・トイレに行きたい
・体調が悪い
・バイクの調子が悪い
・ガソリンが無くなりそうだ
・喉が渇いたので水分補給をしたい
・寒いので上着を着たい
・疲れたので休憩したい など

⑥その他
◆ルートは出来る限り頭に入れておき、次の停車場所(休憩等)は必ず把握しておく。
◆前グループと完全にはぐれた時のことを考え、先導とは連絡が取れるようにしている(携帯電話やメールなど)
◆先導が追い越し車線に入った場合、自分(最後尾)も出来るだけ早く車線移動して他のメンバーが移動しやすい状態を作ってあげる。
◆坂道発進、Uターン、追い越し、すり抜け、ダート(砂利道)は苦手な人が多いので、落ち着いて行動できるように配慮する。
インカムがあると・・・
5~6人のマスツーであれば先導者はミラーで最後尾まで確認が出来ますが、10人以上の大人数になってくると、全体を把握するのが難しくなります。そんな時、インカム(無線機)を使って先導と最後尾が連絡を取り合うと、常に現状を把握しながら走れるのでとても便利ですよ。


休憩中は・・・
先導者に先ほどの走行状況を伝え、ペース配分等を調整してもらう。
『カーブでは数人が遅れてるよ~』
『直線はもう少しスピード出してもOK!』 など

また、初心者や運転が不慣れな人にはちょっとしたアドバイスをすることも。この時『〇〇しなさい』と押し付けるように言うのではなく『ペース大丈夫だった?』とか『走る順番変わってみる?』『こうするともっと楽かもよ!』など、それとなくアドバイスするようにしています。
最後に・・・
私が思う先導と最後尾は・・・
●先 導 → メンバーの安全を第一に考えたルート設定&誘導
●最後尾 → メンバー全員が快適に走れるようにサポート
先導に向いている人
・道に詳しく安全運転ができる
・交通ルール、道路標識に詳しい
・緊急時でも落ち着いた対処ができる
最後尾に向いている人
・ある程度道に詳しく緊急時に先導もできる
・運転に余裕があり常に周りの状況を把握できる
・先導が道案内に集中できるようにサポートできる
速度や運転には十分気をつけましょう!