バイクや車に乗る前は運行前点検を!とよく言われていました。
昔は義務付けられていた運行前点検ですが
現在は使用者自身が走行距離や運行時の状態から判断した適切な時期に
目視などによる日常点検を行なうことでOKとされています。
この日常点検は安全にバイクに乗るためにとても大切なことですが
実は乗車後にも点検を行なったほうが良い箇所があるのをご存知ですか?
それはタイヤ、チェーン、車体周りです!
この3項目の点検を乗車後に実施しておくことで
①パンクの早期発見
②チェーンの寿命を延ばす
③車体をキレイに維持する
などの効果が期待できますよ。
是非実践してみて下さい!
タイヤ
1つ目はタイヤの確認です。
他の記事でも書きましたが乗車後のタイヤ点検はとても大切です。
その理由として…
例えば、とあるツーリング中にタイヤに異物が刺さったとしましょう。
もしその状態のまま気付かずに次回の乗車を迎えてしまったら・・・
考えただけでも『ゾッ』としますよね。
乗車後は…
①タイヤに異物が刺さっていないか?(ネジ・クギなどの金属片)
②劣化によるヒビ割れや亀裂はないか?
③スリップサインは出ていないか?
を確認しておきましょう!
走行後にタイヤの状態を確認しておくことで、次回乗車時のトラブルを避けれます。
特に後輪は念入りに! パンクは圧倒的に後輪のほうが多いのです!
パンクが後輪に多いのは…
路面に落ちているネジやクギは通常『横』になっています。それを前輪で踏むことで『縦』になり、その縦になった瞬間に後輪が踏んで刺さってしまうという仕組みです。
ここで一句!
『前後とも ぐるっと一周 目で確認!』
チェーン
2つ目はチェーンです!
錆び付いていたり、ホコリや油でベトベトになっていませんか?
錆びや汚れはチェーンの敵!
パワー不足や寿命が短くなる原因にもなりますので
汚れがひどい時は清掃・注油を必ず行ないましょう。
尚、錆びや汚れがなくても500km毎の清掃・注油をオススメします。
また、雨天走行後やチェーンが濡れた場合は、面倒でも毎回清掃・注油をしましょう。
そのままにしておくと直ぐに錆びてしまいます。
チェーンを見ればその人のメンテナンス状態が分かると言われるほどです。

タイヤとチェーンの点検は、センタースタンドのないバイクでは何かと面倒な作業になってしまいます。バイク用のローラースタンドやメンテナンススタンドがあればサイドスタンドしかないバイクでも簡単にタイヤ・チェーンが回せますよ!
車体周り
最後は車体周りの確認です。
走行中のバイクには、泥はねやチェーンの油など様々な汚れが付着します。
汚れが付いたままの状態で長期間放置する事は
太陽光や紫外線の影響により跡が残ってしまう原因にもなります。
走行後はバイクのボディにも目を向け
大きな汚れが付着している時は、その日のうちに掃除しておきましょう。

また、夏場の夕暮れ時に多いのがヘルメットや車体前部に
大量の虫がぶつかってくる虫アタック!
ライダーなら誰もが一度は経験したことがありますよね!
ヘルメットに付着した虫は直ぐに掃除すると思いますが
バイクに付着した虫はそのまま放置しておいて
『洗車の時落とせば良いだろう!』と考えていませんか?
そのままにしておくと虫から出た体液で
跡が残ったり、変色したりする事もあるので
バイクに付いた大量の虫も、早めに掃除するようにしましょう。
最後に…
ツーリング後は『早くゆっくりしたい!』などの理由から
どうしても乗車後のメンテナンスは疎かにしてしまいがちです。
次回の乗車を快適に!
バイクの寿命を縮めない !
いつまでも綺麗なバイク!
である為にも、日常点検と乗車後の点検は実施していきましょう。
『やってて良かった!』と思える日がいつか必ず来ますよ!