雨が降っている中、わざわざツーリングに出かける人はあまり居ませんが
通勤や通学、ツーリング中の急な天候の変化で
雨の中を走らないといけない時って
バイクに乗っていれば必ずあると思います。
晴天時とは違って、雨天走行時には色々な危険が潜んでいます。
そんな雨の中を走る時に知っておきたい危険性と注意点を見ていきましょう。
まず最初に…
天気予報はたまに外れますよ!
私の経験上…、経験上の話ですよ(笑)
晴れ予報のツーリングでも、5回に1回は少量の雨に降られます。
午前中に発表された予報と、午後から発表された予報では
「えっ!」っと思うほど天気が変わったり…。
降水確率が0~20%は、まず降らないでしょう。
30%の場合は一日走ってれば、どこかで軽く降られます。
40%の場合は、ほぼ降られます。
なので、降水確率40%以上の場合はツーリングには行きません(笑)
結果論として降らなかった事は当然ありますよ(笑)
雨の日の危険性
雨の日は悪条件や危険がいっぱいです。いつも以上に慎重に運転をしましょう。
雨の日 7つの危険
①視界不良
晴天時に比べると薄暗いです。ヘルメットのシールドやミラーに付着した雨水により視界が悪くなり、後方は非常に見えにくくなります。また、自分の吸気が原因でヘルメット内部が曇る事もあり、夜間は対向車のライトや外灯などが濡れた路面に反射して更に視界が悪くなります。
②スリップ
マンホールや道路標示(横断歩道など)の上はとても滑りやすくなっており、特に右左折時やカーブ途中のマンホールはとても危険です。雨の降り始めも油分やホコリなどが路面に浮いてきて滑りやすくなっています。
③水たまり・水しぶき
しばらく雨が降り続くと、所々に水溜りが出来てきます。雨の中、水たまりを発見するのは非常に困難です。また、対向車や前方車両、追越車両から水しぶきが飛んできます。
④制動距離とハイドロプレーニング現象
晴天時より制動距離が伸びます。(ブレーキが効き始めてから停止するまでの距離)
また、タイヤと路面の間に水が入り込み、ハンドルやブレーキが効かなくなるハイドロプレーニング現象が起こる事も考えられます。
⑤周囲音
雨音により周りの音が聞えにくくなります。特に強雨やゲリラ豪雨の時は、激しい雨音しか聞えません。
⑥交通渋滞
雨の為、速度を抑えたり車間距離をいつもより多めにとって走ることで交通渋滞が発生しやすくなります。普段は自動車に乗らない人が雨の日は運転したり、タクシーを利用する事で交通量が増えます。
⑦精神的ストレス
雨の日に気分良く過ごせる人はあまり居ないでしょう。これはあなただけではなく他の運転手や歩行者も同じで、交通渋滞や視界不良などが原因でイライラしがちです。急ぐ気持ちから雑な運転になったり、歩行者や自転車を見落としたりします。
雨の日に注意すること
雨の日に注意することはたくさんありますが
自分で周りをよく見る、そして周りからもよく見られる(目立つ)ことです。
ここで「目立つ」と言うのは、服装や運転の仕方です。
目立つ服装
レインウェアの黒色や紺色はあまり目立ちませんので、明るい蛍光色を着用しましょう。(オレンジ・イエロー・ピンクは良く目立ちます)レインウェアに反射テープが付いていると更に良いですね。
目立つ運転
ブレーキを少し早めにかけたり、ポンピングブレーキを使ったりして後続車へ停車することをしっかりアピールしましょう。ウインカーを出すタイミングが遅れないようにする事も大切です。車線変更の際にはミラーでの後方確認と併せて目視も行ないましょう。(体の動きで後続車に伝える)ハイビームやパッシングも状況によっては有効に使いましょう。
雨の日に注意したいこと
●車体はなるべく倒さず、バイクを立てた状態で走行しましょう
●「急」の付く運転はやめましょう(急発進・急停止・急旋回など)
●強雨時のタンデム走行はやめておきましょう
●視界が悪いのは自分だけではなく、周りも同じです
オススメの雨用品
レインウェア(上下)、グローブカバー、ブーツカバーの3点は雨対策の必需品です。天気が不安定な時や、長距離ツーリング時には必ず持って行くようにしましょう。レインウェアはライディングウェアの上から着用しますので、1~2サイズ大き目の物を選びましょう。上着は明るめの色がオススメです。
いつもバイクに携帯しておきましょう!
最後に…
雨の日の運転は、晴天時の何倍も危険です。
できるだけ控えたほうが良いですが、もしバイクに乗る必要がある場合
いつも以上に気をつけて運転をしましょう。
また、雨の日の運転は体力的にも精神的にも疲れますので
休憩を多めに取り入れるようにしましょう。
急がず、焦らず、落ち着いて安全運転を!
